なんで自己犠牲なんだ~
わたしは自己犠牲に弱いんだよ~うぅぅぅ・・・・
宮崎駿の言うように、ディズニーは観客を成長させないという意見にはうなずける。
わたしもあまり観ないが、でもディズニーにはディズニーのよさがあると思う。
それはたぶん、とっても単純に大切なことを思い出させてくれるのではないかと。
で、わたしはこの映画を観て何を思い出したかと言うと・・・
亡き兄弟たちです!!!!!!
といっても、わたし一人っ子だけどね。
母親がいうには、わたしはかなりシブトイヤツだったようで、なかなかできなかったとのこと。
一足遅かったら、養子をもらおうかと思っていたんだそうです。
母親が妊娠しにくい体質だったようなのですが、
おそらくわたしの兄弟たちは次々に死んでいったのでしょう・・・
「yuka、あとは頼むぞ!!!」って・・・・
それを思うと、わたしは一人っ子なわけですが、
なんだか時々、本当に兄弟が天から見守ってくれているような気がするのです。
そんなわけでこの映画のテーマである兄弟愛に、妙に共感してしまいました。
この映画はイヌイット族の生活を基にしているようです。
イヌイットのことはよく知りませんが、
この映画を観る限りでは、何よりも魂というものを重視しているように思います。
人間も動物も結局は同じ魂をもつ兄弟。
死ねばみながひとつになる、という考え方なのではないでしょうか。
ちなみに。
このDVDには、いろんなおまけがついていて楽しいのですが、
その中でトーテム診断がありました。
トーテムとは、精霊のことのようです。
グレートスピリッツのお告げによると、
わたしは「情熱」のシンボル「鮭」のトーテムでした。
好奇心旺盛で広い心を持ち、
いつも忙しく動き回って新しいものをどんどん生み出していくのだそうです。
アイディアがいっぱいの、驚きに満ちた人生を送るとのこと。
自分を信じている人が鮭のトーテムをもてるのだそうです。
なるほど。
わたしうお座だし・・そこは関係ないか?
それから、映画つながりの情報で
今日4チャンネルで、21時~23時30まで、ハウルの動く城が放送されるとのこと!!
うわーバイトだ。。。ビデオとっとこ。
ピノキオの実写版です。
ロベルト・ベニーニが主演・監督・脚本をこなしています。
ロベルトは役者になる以前、サーカスの助手をこなし、役者になってからはイタリアのチャップリンと言われてきました。
『ライフ イズ ビューティフル』の監督も務めています。
そんな彼ですから、かなりの豊かな表情!
もちろん大人なんですが、純粋な目と元気な声からは大人なんだか子どもなんだかよく見分けがつかない。
魅力溢れる役者さんだなと思いました。
映像は幻想的で、自然。とても美しいです。
特に好きなのがラストシーン。
めでたく人間の子供になったピノキオは学校にいきます。
入り口の中へ入っていくときに、
レンガの壁に映ったピノキオの影は彼自身から分離するんです。
本人は勉強をするけれど、影は喋々を追いかけて遊んでいる。
完璧に大人になることはない、
いつまでも少年のような純粋な心も忘れないでいてほしい、
というようなメッセージが込められているのではないかなと思いました。
わたしの大好きなジョン・マルコヴィッチが主演しているので、
ついつい借りてしまいました。あらすじはこんな感じ。
孤児院で育ち、純粋な少年の心を持ったまま大人になったアベルは何よりも子供の笑顔を愛した。
子供たちを救うことだと信じて疑わず、ドイツ軍士官学校のスカウトとして子供を集め続け、村人から「魔王」と呼ばれるようになったアベルだが、
ついにロシア軍が士官学校まで迫ったときに、アベルは子供たちを逃がそうとする。
「魔王」というのはゆうまでもなく、ゲーテが作詞しシューベルトが作曲した、あの「魔王」を基にしているのだろう。
これぞ運命の仕業というくらいに、アベルの人生は運命に操られる。
ヘラジカという動物が聖なる動物のように現れるが(しかしこのシカも又「魔王」と呼ばれている)、なんなのかよくわからなかった。
アマゾンのレヴューによるとヘラジカは神の化身だということだ。
なら、このヘラジカがアベルの運命をにぎってきたのかな・・・・
学校を火事にして、親友を殺してくれた女神の正体だったのか・・・
結局のところ、アベルは善人でも悪人でもない。
魔王であるけれど、少年でもある。
この映画は一言では到底語りつくせない。
かなり難しい映画だ。
それにしても・・・
このアベルはわたしが敬愛するルイス・キャロルになんとなく似ている。
カメラ好きで、子供好きで、子供を惹きつける力をもているところ・・・
(といってもキャロルが好きだったのは少女だけだけど。)
キャロルの面影をなんとなくマルコヴィッチの白でも黒でもない表情に見た気がした。
上映中エンエン泣いていた。
その涙は悲しみではなくて、怒りからこみ上げてきたのだと思う。
だって、東京タワーも大仏も見慣れた渋谷の109も美しい日本の風景も
なにもかもが簡単に壊されちゃうんだもの。
わたしと同じ人種の人間が、まるでいなかったかのように消えちゃうんだもの。
やっぱり海外は反日とか言ってるんだもの。
人がスクリーンで数字になって計算されていくんだもの・・・・・
この映画を観ようと思った理由は二つある。
一つは、日本映画の技術がどれほど進歩したのか知りたかったから。
わたしはハリウッドの物真似のような邦画が大嫌いだ!
でもこれはその部類には入らないと思う。
迫力はすごくあったし、全然嘘っぽくなかった。
そして丁寧だと思った。
時々でてくるお涙ちょうだいみたいなシーンには萎えたけど。
それにしても、よくやった、とう感じ。
二つ目は、現在進行形で沈んでいる国ツバルを通して、
「国土沈没」というテーマに興味があったから。
観ておいたほうがよいと思ったのだ。
(ツバルについての記事はこちら→世界が水に沈む日)
映画の中で首相が「もしかしたら何もしないほうがよいのかもしれない」
とぼやくシーンがあった。
それを観て、ツバルの人々を思い出した。
彼らは神がなんとかしてくれると本気で考えていて、
ちっとも危機感をもっていないと聞く。
わたしだったら・・
どうだろうか。
天にまかせると開き直るか、人を蹴り落として生き延びるか・・・
どうするのだろう。
それから、最後に、大地真央がスピーチするのだけれど、
あれはIndependence Dayの中で大統領がスピーチするシーンと似ている気がした。
意識したのかな??
でも確かに、自然という脅威と闘い、各国と戦い、
国民ひとりひとりが自分自身と闘ったという意味では、
日本の独立記念日というに相応しいと思った。
いろいろ考えさせられる映画だ!
多くの人に観て欲しいな。
ビール片手に、透明な世界にはまっていった。
トラックからアパートに荷物が運び込まれてゆく。
引っ越してきたのは母と4人の子供たち。
大家には父親が海外赴任中のため母と長男だけの二人暮らしだと嘘をついている。
その為母は「大きなな声で騒がない」「ベランダや外に出ない」というルールを子供に言い聞かせた。
幸せな家庭であったが、母は突然、どこかに遠くに行ってしまう。
さすがというか、すごく心に響く映画だった。
それにしても日本映画ってなんでこんなに静かで美しく深いのかなと思う。
静かに、淡々と、アパートの一角で起こる出来事が描かれている。
大人の眼中を超えた世界だ。
作品そのものがこの子供たちのように健気で儚い映像でできていると思った。
最後は末っ子の「ゆき」の死で終わる。
主人公の明とその友は飛行場に彼女を埋めに行く。、
泥だらけになった服で電車に乗って帰る。
それが何を意味するのか、誰も知らない。
2006.07.10 09:00:07