上映中エンエン泣いていた。
その涙は悲しみではなくて、怒りからこみ上げてきたのだと思う。
だって、東京タワーも大仏も見慣れた渋谷の109も美しい日本の風景も
なにもかもが簡単に壊されちゃうんだもの。
わたしと同じ人種の人間が、まるでいなかったかのように消えちゃうんだもの。
やっぱり海外は反日とか言ってるんだもの。
人がスクリーンで数字になって計算されていくんだもの・・・・・
この映画を観ようと思った理由は二つある。
一つは、日本映画の技術がどれほど進歩したのか知りたかったから。
わたしはハリウッドの物真似のような邦画が大嫌いだ!
でもこれはその部類には入らないと思う。
迫力はすごくあったし、全然嘘っぽくなかった。
そして丁寧だと思った。
時々でてくるお涙ちょうだいみたいなシーンには萎えたけど。
それにしても、よくやった、とう感じ。
二つ目は、現在進行形で沈んでいる国ツバルを通して、
「国土沈没」というテーマに興味があったから。
観ておいたほうがよいと思ったのだ。
(ツバルについての記事はこちら→世界が水に沈む日)
映画の中で首相が「もしかしたら何もしないほうがよいのかもしれない」
とぼやくシーンがあった。
それを観て、ツバルの人々を思い出した。
彼らは神がなんとかしてくれると本気で考えていて、
ちっとも危機感をもっていないと聞く。
わたしだったら・・
どうだろうか。
天にまかせると開き直るか、人を蹴り落として生き延びるか・・・
どうするのだろう。
それから、最後に、大地真央がスピーチするのだけれど、
あれはIndependence Dayの中で大統領がスピーチするシーンと似ている気がした。
意識したのかな??
でも確かに、自然という脅威と闘い、各国と戦い、
国民ひとりひとりが自分自身と闘ったという意味では、
日本の独立記念日というに相応しいと思った。
いろいろ考えさせられる映画だ!
多くの人に観て欲しいな。
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