どうせ定番のシンデレラストーリーでしょ!・・て思って観たら
・・うん、確かにそうなんだけど、結構よかった!!
ストーリーは4行で解説できちゃう↓
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J・ロペス演じるホテルのメイドでシングルマザーのマリサは忙しい毎日を送
っていた。
ちょっとした彼女の欲から、次期大統領候補である運命の男性と出会い、
恋に落ちることになる。
以上。
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なんといってもスピード感があるし、おもしろい。
それにアメリカでは深刻な移民の問題もはらんでいたりして。
スパニッシュの問題ですね。
日本にいると全然実感わかないけど、
階級というブロックはものすごい。
イギリスでもインドでもそうだけど、
仕事でその人が判断されるっていうのは当た前です。
この映画のヒロイン、ヒーローにもそういう壁が待ち受けています。
そこのところをもうちょっと深く追求していたら、
もっといい映画になったんじゃないかなと思うんだけどね。
とにかく、女って一度は王子様を求めるもの。
悩める恋する女性に、ぜひ観てもらいたい。
いっぱい笑わせてくれるし、勇気をもらえます。
・・・それにしてもレイフ・ファインズ・・・セクシーです・・・(~TT~)
J.ロペスもね・・悩殺コラボ。
『働く女の胸のウチ』でも紹介されている映画です。
ただ、ただね・・人によってはものすごくつまんないと思うのでご注意を。
ただハリウッド女優のインタビューが繰り返されるだけなので、別にストーリ
ーとかありません。
この作品のテーマは『仕事と家庭の両立は可能か』です。
この作品の出演者でもあり監督でもあるロザンナ・アークエットの憧れの人デブラ・ウィンガーは、家庭を選んで女優を引退しました。
なぜ彼女は引退したのか、家庭と仕事を両立させることは本当にできないのか。
そういう疑問を一途に追っています。
答を出すためにロザンナは34人のベテラン女優たちへ本音のインタビューを挑みます。
彼女たちから発せられる言葉はなんてことはない、フツーの悩み。
「あの女はヤレるかどうか」とか「子育ての不安」とか「一番演技力がピークに達する40代に仕事は無」などなど・・
あぁ~、ハリウッドって豪華だけど、女にとっては決して生きやすい世界ではないのかも。
意外と彼女たちって、あたしたちとおんなじような悩みを抱えて、頑張って踏ん張って生きてるのかも・・って共感を覚えたりします。
特に仕事と家庭の間に挟まれながら頑張ってる40代前後の女性に見てもらいたいです。
出演者:
パトリシア・アークェット
エマニュエル・ベアール
カトリン・カートリッジ
デブラ・ウィンガー
グウィネス・パルトロウ
メグ・ライアン
ジェーン・フォンダ
ウーピー・ゴールドバーグ
シャロン・ストーン
ホリー・ハンター
ダイアン・レイン・・・・
今日のオススメシネマは「A Beautiful Mind」。
アカデミー賞に選ばれました。
観たことなくても名前は聞いたことが多いのでは??
主人公のジョン・ナッシュは実在する人物です。
学生時代に書いた博士論文「Non-Cooperative Games」で
映画の結末同様、ノーベル賞を受賞しました。
その論文の内容はというと、
「独立した複数の存在がそれぞれ自分にとって最善と思われる行動をとったときに、
どのようなことが起こるかというようなことを考える理論です。
ゲームというのは相手がいて初めて成り立ちます。
自分一人の場合には、最適な行動と思えても相手がいる状況では最適とはかぎりません。
ナッシュはそのような状況で到達すると考えられる均衡状態を明らかにしたのです。
その状況のもとでどう行動するのかを考えるのがゲーム理論です。」
<引用*シネマ茶屋すぷろけっと>
映画の中で、ナッシュが猛勉強してるときにイケイケのブロンドの女の子がでてくる場面を見れば理解できるかもしれないです。
あらすじとしては、天才であるが故に国家機密に巻き込まれてゆく。。というかんじなのですが、
ラストは思っても見なかった展開になります。ショックです。
ナッシュのことを考えると心がずきずきします。
疑う余地なく信じてきたものがある日突然否定されるのだから。
しかもそれはまだいかにも現実であるかのようにそこに在る。
ラッセル・クロウの迫真の演技は、静かに観る者の心をひきこんでいきます。
それにしても、ナッシュ本人の瞳もなんですが、クロウの瞳はほんとに・・ほんとに綺麗。
なんだか吸い込まれるような純粋さがあります。
これが「Beautiful Mind」をタイトルにした所以なのでしょうか。
イマイチそこが曖昧だったのでよくわかりませんでしたが。
映画は素晴らしかったですが、不正確な描写があることも事実のようです。
2002年にはよりナッシュの人生を忠実に描いた「Brilliant Madness (「ビューティ・マインド/狂気の天才数学者、ジョン・ナッシュの人生」)」が発行されました。
2006.03.04 01:05:51
『マルコヴィッチの穴』で知ってはいましたが、
ジョン・マルコヴィッチの才能を改めて思い知りました。
めちゃめちゃ・・・渋い!
なんなんでしょうね、あの存在感は。悪役にぴったりですね。
でもなぜか魅かれる美しさを持ってますね。
ジュリア・ロバーツもすごくいい演技でした。
茶髪で可愛い奉公人になっています。彼女は本当に目力がありますね!
ハイドさえも屈させる強さが滲み出ています。
グレン・クローズはメチャメチャ怖かった・・顔色悪すぎ。喋り方も、悪女そのもの・・
かなりグロいところはありますが、
ホラーというより、切なくて切なくて仕方がない恋の物語といった感じです。
キャッチフレーズが「おまえの心にもハイドは潜んでいる」・・
文学を勉強しているとそれがいつも頭をよぎってしまいます。
先日、ディケンズの『オリヴァー ツイスト』を観て来ました。
原作を読んでないくせに観るなよって感じですが、
下記に紹介した『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキー監督という事で、
我慢の限界に達してしまいました。
『戦場のピアニスト』とは大分内容が変わりましたが、あの・・抜けるような撮り方・・
あれは変わっていませんでした。
この映画を観て感じたことは、善も悪もないんだなぁ・・みんな、灰色の中で立ち往生しているんだな、という事。
悪者なんて世間が勝手に貼ったレッテルで、本当に心の底まで腐った人間なんかいるのかっていうと、わたしはいないと信じています。
英文学専攻なのである程度は勉強してきましたが、当時(19世紀)のイギリス社会の過酷さも改めて思い知りました。
子供が容赦なく殺されていく時代です。
煙突掃除の子供の死亡事故の話がちょっとあがっていましたが、
これはキングスレイの『水の子』でも問題になっています。ディケンズはこの時代に、一体どんな地獄を見てきたのでしょうか・・
主人公のオリヴァー役、Barney Clarkはちょっと眼に影を持った美しい男の子です。
役のイメージにピッタリでした★
キャストの中でも特にあたしが気に入ったのはフェイギン役のBen Kingsley!!
大きな鼻をつけて、素晴らしい演技でした**
最期に彼の"faster!faster!!"と叫ぶ声が耳から離れません・・
Oliver Twist HP