先日、ディケンズの『オリヴァー ツイスト』を観て来ました。
原作を読んでないくせに観るなよって感じですが、
下記に紹介した『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキー監督という事で、
我慢の限界に達してしまいました。
『戦場のピアニスト』とは大分内容が変わりましたが、あの・・抜けるような撮り方・・
あれは変わっていませんでした。
この映画を観て感じたことは、善も悪もないんだなぁ・・みんな、灰色の中で立ち往生しているんだな、という事。
悪者なんて世間が勝手に貼ったレッテルで、本当に心の底まで腐った人間なんかいるのかっていうと、わたしはいないと信じています。
英文学専攻なのである程度は勉強してきましたが、当時(19世紀)のイギリス社会の過酷さも改めて思い知りました。
子供が容赦なく殺されていく時代です。
煙突掃除の子供の死亡事故の話がちょっとあがっていましたが、
これはキングスレイの『水の子』でも問題になっています。ディケンズはこの時代に、一体どんな地獄を見てきたのでしょうか・・
主人公のオリヴァー役、Barney Clarkはちょっと眼に影を持った美しい男の子です。
役のイメージにピッタリでした★
キャストの中でも特にあたしが気に入ったのはフェイギン役のBen Kingsley!!
大きな鼻をつけて、素晴らしい演技でした**
最期に彼の"faster!faster!!"と叫ぶ声が耳から離れません・・
Oliver Twist HP
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