ピノキオの実写版です。
ロベルト・ベニーニが主演・監督・脚本をこなしています。
ロベルトは役者になる以前、サーカスの助手をこなし、役者になってからはイタリアのチャップリンと言われてきました。
『ライフ イズ ビューティフル』の監督も務めています。
そんな彼ですから、かなりの豊かな表情!
もちろん大人なんですが、純粋な目と元気な声からは大人なんだか子どもなんだかよく見分けがつかない。
魅力溢れる役者さんだなと思いました。
映像は幻想的で、自然。とても美しいです。
特に好きなのがラストシーン。
めでたく人間の子供になったピノキオは学校にいきます。
入り口の中へ入っていくときに、
レンガの壁に映ったピノキオの影は彼自身から分離するんです。
本人は勉強をするけれど、影は喋々を追いかけて遊んでいる。
完璧に大人になることはない、
いつまでも少年のような純粋な心も忘れないでいてほしい、
というようなメッセージが込められているのではないかなと思いました。
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