ビール片手に、透明な世界にはまっていった。
トラックからアパートに荷物が運び込まれてゆく。
引っ越してきたのは母と4人の子供たち。
大家には父親が海外赴任中のため母と長男だけの二人暮らしだと嘘をついている。
その為母は「大きなな声で騒がない」「ベランダや外に出ない」というルールを子供に言い聞かせた。
幸せな家庭であったが、母は突然、どこかに遠くに行ってしまう。
さすがというか、すごく心に響く映画だった。
それにしても日本映画ってなんでこんなに静かで美しく深いのかなと思う。
静かに、淡々と、アパートの一角で起こる出来事が描かれている。
大人の眼中を超えた世界だ。
作品そのものがこの子供たちのように健気で儚い映像でできていると思った。
最後は末っ子の「ゆき」の死で終わる。
主人公の明とその友は飛行場に彼女を埋めに行く。、
泥だらけになった服で電車に乗って帰る。
それが何を意味するのか、誰も知らない。
2006.07.10 09:00:07
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