そんなことを考えられる時代になりました。
産科医不足の進む中で、お産の時間帯を薬剤でコントロールしようという産院が増えているようなのです。
つまり陣痛促進剤を使って子宮を収縮させ、お産にもっていくのです。
何か問題が生じて薬で起こす「陣痛誘発」は、以前からあったようです。
これを「医学的適応」といいます。
これに対するのが、「社会的適応」。
もちろん薬の副作用が前提になりますから身体に優しいとは言えません。
また陣痛の痛みも異なるので、つらいものになるようです。
しかし現実として、このような誘発はいろいろな理由で行われています。
家族が立ち会う予定を立てやすいようにという女性もいるようです。
けれど主な理由が産婦人科の人手不足。
今これが深刻な問題になっています。
学生が産婦人科になりたがらない理由は、
24時間体制できついから、少子化で将来性がないから、というだけではなく、
産婦人科は患者との裁判が絶えないからだ、と聞いたことがあります。
最近あなたの地元の産婦人科、少なくなっていません??
このような社会的な理由を考えれば、この「社会的適応」が推進されるのも仕方がないことなのかもしれません。
ただ、やはりわたしはそれは最後の手段としてとっておいてほしいと思うのです。
赤ちゃんにも個性があると思います。
生まれてくるタイミングというのは赤ちゃんそれぞれによって違うと思うんです。
妊婦も医者も頑張ってる、けれど、一番頑張るのは赤ちゃんなのだから、
赤ちゃんの意志を尊重することを最優先にしてほしいものです。
2006.06.15 23:03:11
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