ライジング / ヨーコ・オノ

ライジング

ジョン・レノンといったら、優等生シンガー。
そんなイメージがずっとあった。

唸るくらい美しい曲、”ＩＭＡＧＩＮＥ”とか”ＨＡＰＰＹ　Ｘ’ＭＡＳ”ばっかり聴かされてきたから、いつのまにかそういう先入観が固定されていたんだと思う。

だからジョン・レノンの伴侶であるヨーコ・オノだって、きっとそうなんだと思っていた。

でも最近になって彼女の歌を聴いて、大衝撃をうけた。



・・・・・なんじゃこりゃ？？？！！！



広島の原爆を下地にして平和をテーマにしていることには変わりないんだろうけど、かなり感じが違う。
間違いなくアヴァンギャルド。

すげえ。
ヨーコさんってこんな人だったんだ！！！

アルバムと同じタイトルの曲、"Rising"。ひたすらヨーコさんの嗚咽と少しの言葉が繰り返される。

ＢＧＭには決してならないだろう、曲。

歌なんだか、なんなんだかよく解らない。ひたすら苦しい、苦しい。
なんとなく椎名りんごと似ているような気がした。

こういうのは好き嫌いがきっぱり分かれるだろうけれど、わたしは好き派だ。

だって、素直にかっこいいじゃん。

今まで彼女は散々日本人から冷笑されてきたらしいけど、改めて見直されるときがきたんじゃないかとさえ思うくらい、今の日本の時代にマッチしている気がする。

けど日本人は彼女を見る目を変えてきたけど、彼女自身はちっとも変わっていない、と思う。

それもまたかっこいい。