これは第71回のアカデミー賞三部門を含む、世界の映画賞を22部門受賞した作品です!
しかし、日本ではほとんど知られていません。
イアン・マッケランは素晴らしい演技で微妙な役どころをこなしていました。
ホモの話なのですが。
ブレンダン・フレイザーはどちらかというとコメディの役のイメージが強かったのですが、
この映画ではシリアスな演技が光ってました。一瞬誰だか分かりませんでした;
召使のハンナ役のリン・レッドグレイブも存在感あったなぁ。
ハンナはどうしてホエールから離れなかったのかなぁ。愛していたのかなぁ。最後に死体にキスするし、ちょっと怖かったなぁ。
結局、最後までいろんなことが複雑に絡み合っている謎めいた映画です。
戦争、貧困、父親との関係、ホモセクシュアル・・・
彼は監督を辞めて、自由を得るわけですが、その自由は、このようなコンプレックスをも解放させることになってしまう。
だから「自由を享受しすぎるのは良くない」と。
でも逆に、こういうものが、今までホエールを突き動かしていたのではないか・・。
一人の人間がつくられるまでには、そういったいろんな糸が絡み合っていく。
ホエールはクレイトンを自分を殺してくれる怪物として抜擢するわけですが、
本当はホエールが怪物だったのでしょうか・・
だって、ホエールにとっての怪物ってフランケンシュタインでしょう。
フランケンシュタインは、「独りでは生きていけない」みたいなことを言うわけですから。。
ホエールは、独りじゃ生きられなくて、クレイトンを求めた・・?でも、死んだ、一人で・・?
なぜホエールは生きられなかったのだろう。
それから、ホエールはフランケンシュタインはただのホラーじゃなくて、「死のコメディ」といっていました。
だから笑っていいのだと。なんだか不思議なかんじがします。
こうやって改めて考えてみると、いろんなアイディアがでてくるなぁ。
この映画は結局何が言いたかったのかなぁ。
うーん、難解だ。
それにしても・・・『Gods and Monsters』はなぜ複数形なんだ?
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