お父さんの横田滋さんがめぐみさんが拉致されたことを、‘神隠し’という言葉で表現するのだけれど、画面はそこで、日本のあの霧に包まれた山を持ってきたりしています。 かと思ったら渋谷のネオン街を出してくるし。
音楽もほとんど和風なもので、頭の奥のほうに響くような音楽。
日本らしさをとにかく全面に出しているな~と感じました。
静かに激しく、という感じがしました。
それにしても横田さん夫婦って、稀なタイプなんじゃないかな。
どんなことがあっても、決して人を罵ったりはしないし。
脆い感じはするけれど、心の中にある信念は凄いと思った。
横田さんのような人の方が珍しいくらいで、ある被害者家族は自ら選挙にでる。
結局落選してしまうんだけど。
その行動力はすごくて、とても勇敢だと思う。
きっと政府なんか当てにならないって気持ちがあったのだろうと察する。
でも・・・あまりにも勢いが高まりすぎるとちょっと危険かもしれないとも思った。
小泉元総理が言ったように、拉致の問題も大切だけど核の問題も大切で、包括的に考えていくことが必要なんだと思う。 慎重にならなくては。
といっても、被害者家族からすれば、そんなことを言っている場合じゃない!という心情なのかもしれないけれど。
帰り際に横田さんへのメッセージを送るコーナーを見つけた。
『ユナイテッド93』にも、こういうコーナーがあったんだよね。
やっぱり映画は人の情に直接訴えかけるのだろうなぁ。
それにしてもどうして日本では日本自身を描こうとする映画が少ないのだろうか・・・
この映画の監督も、日本人じゃないし。それともわたしが知らないだけ?
こういう映画が増えていってほしいなぁ。。。。
ていうか作りたいなぁ。。。
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