感想は以下に。コルキスの王女メディアは夫イアソンと共に互いの故郷を捨ててコリントスで暮らしていた。
だが、コリントス王クレオンが自分の娘婿にイアソンを望み、権力と財産に惹かれたイアソンは妻と子どもを捨てて縁組みを承諾する。怒りと悲しみに暮れるメディアの元に、クレオンから国外追放の命令が出る。一日の猶予をもらったメディアはイアソンとクレオン親子への復讐を決意する。
アテナイ王アイゲウスを口説き落とし、追放後の擁護を約束させたメディアは、猛毒を仕込んだ贈り物をクレオンの娘の元に届けさせ、王と王女を殺害す る。更には苦悩と逡巡の果てに、幼い二人の息子をも手にかける。すべてを失って嘆き悲しむイアソンを尻目に、メディアは息子たちの死体を抱き、竜車に乗っ て去っていく。
引用:Wikipedia
わたし、今まで大竹しのぶのことをそんなに知りませんでした。
彼女の演技といえばきっと、いつも醸し出している、あののほほんとした感じなんだろうなぁ、と考えていました。
でもこの舞台のDVDを観て、大竹さんを観る目が180度変わりました!!
このメディアという女性そのものがかなり気性が激しい、でも知性溢れる人物なんですが、
わたしがイメージするメディアをはるかに超えたメディアを大竹さんは演じていました。
侮辱しているわけじゃなくて、本当に目がいっちゃっているのです!
あの小柄な体すべてをつかってメディアの怒りと悲しみと愛を表現しているという感じ。
真っ白い肌がぼわ~~っと浮き出ています。
舞台を生で見たらもっと迫力あったのだろうな。
でも舞台だったらあの目はちゃんと見れないしな。
とにかく、彼女は
イアソンとの愛のために、彼の父の異母兄弟をその娘に殺させ、メディア自身の手で彼女の弟を八つ裂きにして海に捨て、故郷を捨て、王とその娘を殺し、そしてそして、自分の息子二人までも刺し殺した・・・・
メディアでした。
メディアは嫌われ者の魔女なんですけど、ここまでくるとなんていうか、逆にかっこいい感じがしました、わたしは。
最後は見事、神の協力を得て逃げ延びるし。
殺された人は本当に本当にお気の毒だけど、女を舐めるとこうなるのさ!わはは・・・と、心の中でほくそ笑みました。
文学的批評はさっぱり分かりませんが、ギリシアの劇に興味のない人でも十分楽しめる・・・というか、集中できると思います。
メディアを取り囲むコロスのみなさんの渾身の演技もすごかったです。
美術も水や蓮が活かされていて、すごくよかったです。
お久しぶりです~^^
mike*さんへ
おはようございます。
mike*さんへ
この記事にトラックバックする