アマッド少年(ブランドン・ハモンド)は、祖母マザー・ジョー(イルマ・P・ホール)の作る料理“ソウル・フード”が大好きで、またその料理は彼の家 族のきずなを結ぶ大きな要因にもなっていた。しかしそのマザー・ジョーが病気で倒れてから、彼女の3人の娘(バネッサ・L・ウィリアムス、ヴィヴィカ・ A・フォックス、ニア・ロング)の間でトラブルが続発。やがて家族はバラバラになってしまうのだが…。
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ひとまずソウル・フードとはなんぞや?って話から。
これは、黒人家庭で作られる、伝統的な家庭料理のこと。
その昔黒人が白人の奴隷として働かされていたころ、黒人は白人の食事の余り物しかありつけなかった。その余り物をなんとかおいしい料理にしようと、ママが工夫をこらして作り上げたのが、ソウル・フード。おいしく食べてもらおうっていう家族への愛がいっぱいつまった料理なのです。
主に種類としては、コーンブレッドや豆の煮込みやフライドチキンがある。
そう、あのフライドチキン。
白人は骨付き肉を食べなかったんですね。今はばりばり食べていますが。
そんな料理を作るビッグ・ママは明らかにステレオタイプ化されてきた黒人女性のイメージと重なる。
反対に、彼女の娘たちはいろんな人生の選択している。
ビッグ・ママのような先達のお陰で時代は変わってきたんだろうなぁ。
でも、伝統の味は失われない。
この映画は他の黒人映画とはちょっと違って、黒人差別のこととか、悲惨な話はほっとんど語られない。
でも画面いっぱいに映るおいしそうな料理たちは、黒人の歴史の中に秘められらたたくさんの想いがつまっているのだろうなぁと思う。
過去の黒人たちが奴隷の仕事から帰って、嬉しさや悲しみを家族と分かち合った食事。
その食事の大切な意味は、黒人がいくら豊かになっても、きっと変わらないだろうと想う。
ソウル・フードについてもっと知りたい人は以下の検索結果のページを参照にするとよい。
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