黒人差別はよく話題になりますね。
別に大学で人種差別のことを習わなくたって、黒人は差別を受けてきた、ということは多くの人が知っていることでしょう。
では、黒人女性差別はどうでしょうか?
女性は男性の以下としてみなされてきましたから、彼女達がうけた屈辱は相当なものだったにちがいありません。
黒人、貧乏、女性、その上醜いと言われ続けたら・・
生きていくために体を売ることさえも難しくなるでしょう。
女としての誇りはもちろんのこと、人間としても屈折して生きざる負えなかったと思います。
カラーパープルという映画ではそんな女性が主人公になっています。
スティーブン・スピルバーグが監督ですが、もともとはアリス・ウォーカーという黒人女性が書いた小説です。
ピューリッツァー賞も授与されています。
黒人女性というと、わたしはただ漠然と『陽気でものすごく強い』というイメージをもっていました。
でもそれは民族のDNAなのか?決してそんなことはないと思うんですね。
そうならざるべくしてそのようなイメージが定着したのではないだろうか・・
そんなことが、この映画では見えてきます。
さすがスピルバーグ、1985年製作ですが、話の展開がスムーズで難しい内容にはなっていないので、ストレスなく観ていられます。
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