トルゥーマン・カポーティ
カポーティを演じるのはフィリップ・シーモア・ホフマン。
ものすごい高い声と、くねくねした動き、それにいかにもゲイっぽい雰囲気を存分にだしています。
印象に残ったのは、
犯人とお喋りしていたカポーティが夫人から呼ばれ、
戸惑いながらも"Sorry"と言って夫人の所へ戻ったシーン。
彼は結果的に、犯人を仕事の材料として使ったわけです。
その犯人はというと、処刑される。
そしてトルゥーマンは自分がしたことを後悔するようになって結局ノイローゼになってしまう。
いつからカポーティは自分の罪を認めるようになったのだろう・・・
それがちょっと解りづらかった。
この映画の中には二つの世界があると思う。
いわゆる正常の世界と、犯人がいる異常の世界。
その間に挟まれているのがカポーティ。
だから次の台詞もすごく心に残った。
"It's as if perry and I grew up in the same house. And one day, he stood up and went out the back door. I went out the front "
『例えて言えば、彼と僕は同じ家に育ち、
彼は裏口から外に出て僕は表玄関からだった』
私的な話になってしまうけど、この台詞、すっごくよく解る。
多分わたしも、カポーティのように裏口からでていった友達を見てきた人間。
だからできる限り、そういう人たちの苦しみを取り除いてあげるのが使命だと思っている。
ほっとけない。 同類だから。
カポーティも少しは、そんな風に思ったんだろうか・・・
この記事にトラックバックする