わたしが行ったのは神保町の岩波ホール。
いつも洋画ばかり観ているので行こうか迷っていたんだけど、
観てよかった!
海外のみたいに、これといった音楽もないし、
展開がものすごいゆっくりで、
特に何かすごい特殊効果があるってわけじゃないんだけど、
すごく趣がある、日本的、という感じの映画。
笑えるところはきちんと笑わしてくれるし、
泣けるところはきちんと泣かしてくれる。
これだけシンプルなのに、それってすごいと思う。
でもこういう面白みって、たぶん日本人だから理解できるんだろうなー。
「食べること」というのも一つのキーワードになっている気がするね。
ちゃぶ台を囲んでみんなで食事・・・
黒人映画の『 ソウル・フード』と共通していることもあるんじゃないかと思う。
やっぱり世界中どこにいったって、食はとっても大切にされているんだろうな。
それからもしこの映画のような光景が戦争当時、本当にあったのなら、
日本人って全然変わらないと思った。
それはすごく嬉しいこと。
キャストはたった数名。
みなさん素晴らしい演技だったけれど、中でも小林薫さんの演技が特に好き。
わたしもいつか支えあえる夫と一緒になって、なんでもない家族を作って、
一緒に食事をして、ただ年をとって、死んでゆきたい。
そんな風に思った。
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