昨日は東京藝術大学に『ルーブル美術館展』を観にいきました。
平日だけど、やっぱりちょっと混んでいた。
これが休日ならどれくらい混むのだろうか・・・
内容は、多くも少なくもなく、ちょうどいい量だったと思う。オススメ。
アルルのヴィーナスと、ニケのブロンズ像に感激。
ついでに、上野公園の中もブラブラ。
*メモ*
4 台座浮き彫り:エリクトニオスの誕生
ガイアがアテネの守護神アテナにエリトクニオスを捧げる
左:ヘファイストス 右:アフロディテ
// 大理石が地層のようになっている。エルクトニオスの腕がよくわからない。何か持っていた?細部が非常に丁寧。
20 葬礼記念碑:ライオン
ルイ・フランソワ・セバスチャン・フォーヴェルにより発見される。1824年にはアルガン提督が寄贈
// 今にも飛び出しそうな迫力だ。足の部分が光に当たって光っていた。筋肉の筋や骨まで丁寧に刻まれている。どうやってこの彫刻をつくったのかな。写生したなんてわけじゃないだろうし。
22 墓碑装飾(断片):セイレーン
// 顔が悲しそうだ。セイレーンは死後の旅立ちを案内してくれる。だからFFで「沈黙」(死)をつかさどっていたのか??
57 墓碑:幼児を抱く女性と侍女
// 双子の赤ん坊を産んで命をおとした母親。この頃、女性と子供の死亡率が高かった。母親が頭部がなく、侍女が彼女を侘しげに見つめている。母親像の大きさが侍女に比べてかなり大きい。神に近づいていることを表したのか?母親はとても優しく赤ん坊を抱えている。服からうっすら乳首が見える。母乳をあげたいという意味なのかな。母親と製作者の愛がいっぱいつまった作品だと思った。このほかにも、赤ん坊の墓碑も、おもちゃ(コマや人形)もあるし、当時はずいぶん女、子供が大切に扱われていたようだ。
76 墓碑:ストリギリスを持つ運動競技者
// 右に少年のような人。左が競技者。真ん中に犬らしき動物が二匹居る。ポンペイの展示品にも、確か犬がいたが、この頃犬はどのように扱われていたのだろう。
92 ディオニュソスの仮面
// 長い髯に葡萄の房のようなものをつけた髪。うすっぺらい。でも目や鼻に穴が空いていない。これは演劇で実際に使うものではなかったのかな。
93 老人の仮面
94 女の仮面
95 サテュロスの仮面
96 農民の仮面
// かなりシンプルで、何より小さい。わたしが想像していた「お面をかぶる」とはちょっと違ったようだ。94は端整な顔立ちだ。95は怒っているように見える。96は一番小さい。身分を表すのか?
117 ニケ
// 両方の手とも輪をつくっている。何か持っていたのかな?剣?口元、目元が微笑んでいる。結果を告げるのが楽しみなんだろう。羽が片方ないし、かなり色あせているし小さいが、すごく迫力がある。たぶんこの「風にのってきてやってきた」感じと、そして見ている側を「どっちが勝ったんだ?」とドキドキさせるような表情が良いのがろうと思った。
127 アルルのヴィーナス
// 横から見ると、やや前のめりだ。危なっかしいバランスながら、ちゃんと立っている。今にも歩みだしそう。顔は左下を向いている。やさしく、意志が強そうな目元と、少し上がった、キリリとした口元からは、「自信」が滲み出ている。自分の美しさに対してだろうか?衣服の縦に流れるラインと上半身の丸みが丁度いいバランス。後を見たら本物と間違えそうなくらい肉感的な背中だった。この作品はほんとに、いくら観ても飽きない。鏡と球体は修理するときに加えられたものらしいのだけれど、右の手の下かた見上げると、なんだかとても諭されている感じがする。不思議なオーラがある。
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