あまりにも重そうだから、自分がつぶれてしまいそうだと思っていた。
実際に観て、やっぱり重いことに変わりはなかった。
けれど、観てよかったと思う。
シンドラーはわたしが敬愛する杉原千畝と違ってドイツ人だ。
(※ 杉原千畝・・ユダヤ人へのビザ発給により約6千人も命をナチス・ドイツの迫害から救った外交官。詳しくはこちらのページへ→ 八百津HP/ 杉原千畝)
ドイツ人から見る戦争というものも描けていたと思う。
同じユダヤ人を助けたというのなら、
はじめは金儲けで始めたシンドラーよりも杉原千畝の方がわたしは好きだけれど。
でも最終的にはシンドラーも金より命の重みに気付く。
そして二人とも「もっと救えたのに」と嘆く。
なんだか、今、世界を嘆く人と似ている気がした。
結局世界平和というのはどこまで追い求めてもきりがない。
けれど追い求めることに意味がないとは決して思わない。
戦争は人間の悪をとことん暴く。
こういうのを見ると、今「命は大切」と謳っている人たちと、
人を殺しまくって快楽を覚える人と、どっちが人間なのかと思ってしまう。
けど・・たぶん、どっちも人間なんだろう。
そして、また、映画の中で出てくるように、
罪を犯した者を許すという力、これもまた人間だからもてるのだろう。
関連ページ: ”シンドラーのリスト”の真実
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