はじめは、あぁ、これから、経済理念みたいのが出てくるんだろうな、覚悟して読まなくては!
と、気合を入れるのだが、肝心の、数式がなかなかでてこない。
ひとまず、
需要=供給
と、
(貨幣量M)×(流通速度V)=(物価水準P)×(取引量T)
という法則が、前提になって話が進められているっぽい。
それに、お金は信用、という話。
東京では千円札を受け入れてもらえるけど、ニューヨークでは受け取ってもらえない。
それは、そこに住むみんなが、受け取らないから、みんな受け取らないってこと。
別に、何か確固とした理由があるわけではなく、そういう風にできているっていうこと。
けれど、それに一人が反抗したからって何か変わるわけじゃない。
うーん、これが文化。不思議なことです。
でも、結局それがなんだっていうの・・????
と思いながら読み勧めていくと、最後のほうでだんだん、わかってくる。
この本は、小難しいことは抜きにしてある、人文学。
今までの経済の本とは、かなり趣向が違う感じです。
というか、作者は変えたいのかもしれない。
最後には十字軍やキング牧師や、バベルの塔まで出てきます。
始めはうーん??と思っても、最後まで読み進めれば、経済学の見方が変わってくるかも。
機械でもけだものでもない人間を育てていくことが、あなたたちの「経済学」に求められているのよ本の森とか、「記憶」とか、言葉がとっても繊細で綺麗です。
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