上野の国立美術館に、『
レオナルド・ダ・ヴィンチ―天才の実像』展を観にいった。
しかし、上野公園に着いて、あることに気付き、ものすごく後悔した。。。
・・・花見シーズンじゃないか!!!!
桜と、展示会の感想は以下の通り。
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人がやばい。
新宿の改札並だ。
こんなにJR上野駅から国立博物館までが長く感じられたのは、初めてじゃないだろうか。
桜は丁度よく咲いていて、めちゃめちゃ美しかった。
で、本題の展示会の感想に入ります。
今回のメインは、ウフィツィ美術館(Galleria degli Uffizi)からやってきた、
レオナルド・ダ・ヴィンチの作品、『
受胎告知』。
彼が20代の頃に描き上げたらしい・・・それだけでもすごい。
『受胎告知』は、大天使ガブリエルが、マリアがイエスを受胎したことを告知しているシーン。
わたしは、窓から二人を覗いているような気分になった。
絵はそれほど大きいわけではないのに、すごく鮮やかで今にも動き出しそう。
細かい絵だけれど、頼りなさは全くなく、すごい濃厚な感じ。
マリアの服や、ガブリエルの服が重量感があって、リアル。
その為か、どうしてもわたしは、マリアの足が三本に見えてしまうのだけれど。
大天使は、祝福のポーズをしている。口元が少し笑みを浮かべているのだけど・・なんだか峻険な印象をうける。
喜びと同時に、覚悟しなさい、とでも言いたげなかんじかな。
マリアはとても穏やかな気品溢れる顔。
それにしても妊娠って・・・やっぱりすごい。
お腹の中に人間がいるんだから。
妊娠中にこの絵を見たら、きっとまた違う感動があるんだろうな。
この絵は第一会場にあるのだけれど、再入場ができる。
2時ごろに行ったら、ものすごい混んでいて、絵をじっくり見る隙がない。
けれど閉館30分前になると、ガラガラになっていて、10人程度しかいなくなる。
なので、第二会場でお勉強した後、再入場することをおすすめします。
名画とじっくり対話できる、最高に贅沢な時間を過ごせますよ。
第二会場のほうでは、主に、ダ・ヴィンチの発明などについての展示です。
例えば、
人間の胎盤にある絨毛の結合と、両手を組んだときのかみ合い方が、一緒だとか。
(専門用語で、アナロギアっていいます。)
一般人なら、へ~・・・で終わってしまいそうな感じだけど、そこにものすごくロマンを感じたのでしょうね、この人は。
でも彼の発明なんかを見ていると、人間というのはやっぱり宇宙的な何かを生まれつき持ち合わせているのではないだろうか、と思えてきます。
そもそも、今の自然界に存在する生物たちのカタチ、
これは偶然なのだろうか、必然なのだろうか、なぜこれでなくてはならなかったのだろうか、と考えました。
なるほど、数学をやっている友人が、自然界の法則を見出すために数学をしているというようなことを言っていましたが、とその言葉の意味が少しわかった気がします。
自然界の法則は、自分達のすべてに直結しているのかもしれない。
この展示は、人によってはかなりつまらないものになるかもしれないですね。
理科系が好きな人には良いと思うけど。
なんにしても、上野の桜はおすすめです。