「20世紀最高の知性」と謳われる経営学のエキスパート、P・F・ドラッカーのインタビュー形式の著書。
この本を残し、ドラッカーは2005年11月11日、96歳の誕生日を一週間に控え、永眠しました。
彼は「知識社会」を定義づけるなどして世界に知られた人物です。
そんな難しそうな言葉はドラッカーの本を読めばいっぱいでてきますが、この本はそんなに難しくありません。
何行かの文章が1ページにある、という感じなのでとても読みやすい。
内容は、やはり最期を意識したのでしょうか・・
経営とか、グローバリズムなど、専門的な話はもちろんでてきますが、全体的に「生き方」を問い直されているような気がしました。
以下はわたしのメモ。*メモ*
超大国がもつ権力ではなく、グローバル化した『情報』によって世界が強固に結びつく時代がやってくる
距離を「ゼロ」にしたのがインターネット。
グローバリゼーションについて語るとき、人は情報について語っている。
時代が変わったことを認め、その変化に対応していくための意識改革。↓
個人のイノベーション。知識社会は常に学習しなければいけない→保護主義の消滅
戦略を管理する経営構造の確立こそ、知識労働時代の最重要課題。
GMの中興の祖、アルフレッド・P・スローン・ジュニアは、会議を終えるたびにメンバー一人ひとりにメモを渡したという。
そのメモには、
「今日私はこういう話をきいた、我々はこういう内容を話し合った、そして我々はこういう決定を下した」とかかれていた。
部下からメモを受け取ると彼は
「あなたの意見に従って私は決定をこう変えることにした。これが我々の課題である。この課題を達成するための期間は二年間と心得られたし」
というメモを送り返す。
成果を挙げる唯一の方法は
自分の強みを把握すること。弱点は二の次。
いま何を捨てて何を選択し、自己を高めるために何を学ぶべきか
を絶えず問い続けていかなくてはならない
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