今日でラストの、ベルギー王立美術館展を観にいってきました。
ベルギーの作品を観る機会はあんまりなかったんだけど、
全然違和感なかった。
というかすごく観ていて楽しかった。
なんていうか、雰囲気とか感情とかを大切に描いている作品が多いんじゃないかな、という感じがしました。
感想&メモは以下の通り。
[0回]
1 イカロスの墜落 ピーテル・ブリューゲル(父)
//「人間の軽率さや慢心」をテーマにしている。
それにしても、近くにいる人意外誰もイカロスに近づいていない。
イカロスの父であるダイダロスも描かれていない。
言われなければイカロスが堕ちていること自体気付かないだろうと思われるくらい、主役のイカロスが小さく書かれ、水から手と足しかでいていない。
愚行をした結果はこうなるのだ、ということだろうか???
8 聖ぺネディクトゥスの奇跡 ペーテル・パウル・ルーベンス
ぺネディクトゥスは、イタリアのモンテ・カッシーノに西欧最初の本格的な修道院を設立した聖人。
14 飲む王様 ヤーコプ・ヨルダンス
クリスマス祝祭の12月25日~1月6日の庶民の行事?
切り分けられたミートパイの中に豆を見つけた人が王様になる。
王様がグラスに口をつけたら、「王様が飲むぞ」と叫ばなければならない。
15 ヴィーナスとアドニス ヤーコプ・ヨルダンス
//アドニスがものすごく優しい瞳で、ヴィーナスを見つめている。
すっごい、大好きなんだろうなぁ・・・
アドニス(Wikipedia)
16 天使に着付けてもらう若いマリア ガスパール・ド・クレイエル
//着付けている天使がものすごい可愛い。裸じゃなくて、青い衣に金髪アフロw
26 オウムのいる静物 アドリアーン・フェン・ユトレヒト
//金や銀の食器が華やかに飾られている。琥珀色の数珠のネックレスもものすごい美しい。その中にポツンとオウムが・・・
なんだろう、これも贅沢の儚さを表しているのかな。
28 鹿のいる静物 フランス・スネイルデルス
//鹿は舌をびろ~んって出して、垂直に立てられている。
うーん、なんか切ないなぁ・・・
20 猿の宴 ニコラース・ファン・フェーレンダール
//16、7世紀、人の悪事や愚行をパロディ化するために猿が描かれた。
63 芸術と自由 ルイ・ガレ
//ヴァイオリンを持った音楽家の絵。
目が物憂げだ。でも闘志も感じさせる。
隣にいた人が、西部劇に出てきそ~といっていた。
うん、もしかしたら戦争を重ね合わせているかもしれない。
74 吹雪 ギョーム・ヴォールゲス
もとの現実世界が、吹雪を表現するためにつかわれた絵の具に溶かされていく感じがした。
80 燻製ニシンを奪い合う骸骨達 ジェームズ・アンソール
//harengsaur(アランソール=燻製ニシン)と
Art Ensor(アンソール芸術)の発音が同じ。
アンソール芸術を巡って、当時の美術評論家の二分した激しい論争
85 トリスタンとイゾルテ ジャン・デルヴィル
//二人が横たわっている。イゾルテが杯を掲げている。媚薬か?
トリスタンとイゾルテ(Wikipedia)
103 ノクターン ポール・デヴォー
デルヴォーは現実の記憶を自由に繋ぎ合わせることで、時間を超越した不思議な世界を創り出しています。
//急にモダンちっくな絵になった。うーん、不思議だなぁ・・・・いろんな事がいっぺんに起こっている。
108 光の帝国 ルネ・マグリット
シュルレアリスト、ブルトンは精神と生死、現実と想像、過去と未来、共有可能なものと共有不可能なものを、もはや対立しないものとして体験すると述べています。マグリットはこの理念を絵に表現しています。
//なるほど、すごいわけだ。
一見対立しそうな光と闇を共存させているんだから。
シュレアリスト(Wikipedia)
アンドレ・ブルトン(Wikipedia)