ジャンルはAmbient(アンビエント)です。
Ambientの意味は「周りを取り巻くこと」ですが、まさにこのアルバムはそのものです。
都会の灰色の空から降ってきた音が、心の奥の方に流れてくるかんじ。
このラノワ、U2などを手がける、producerでありplayerでありcomposerでもあります。
アンビエントに触れたことがない人にはかなり独特でしょうけど、全然わけわかんないかというとそうでもないはず。
機械音の中に人間味が渦巻いている感じがする。だからわたしは気に入りました。
このアルバムの中で特にそういう面があるのは”Flametop Green”だと思います。
ずっとどこまでも同じような感じなんだけど、胸にぐっぐっって突き刺さる。
悲しいような、嬉しいような・・ほんとのような嘘のような・・
たくさんの矛盾を並べたような・・
ラノワはインタビューに
「僕が好きなアルバムというのは、聴く人を旅に連れて行ってくれるようなアルバムなんだ。その音楽が一度、聴く人を旅立たせたら、あとは、聴く人自身が想像力を膨らませればいい。いいアルバムは、聴き手にそういう契機を作ってあげられるものなんだ。」
と応えています。
タイトルのbelladonnnaとは有毒植物の名前ですが、心臓・呼吸刺激剤の意味もあるそうです。
2006.03.22 00:16:13
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