ユーモアな面もあっておもしろいけれど、ほんっとに観てて苦しい、でも必死に観れる映画。
銀行強盗をしている女性って想像できますか?
わたしは、男性の銀行強盗という設定に慣れすぎているのか、はじめ彼女達が声を張り上げるのに違和感を感じた。
甲高い声で怒鳴っているのがちょっと滑稽にも思えたし、彼女達もそういうお芝居的なことを楽しんでいるようにも見えた。
でもだんだん、恐ろしいくらい威圧感をもつようになる。
彼女達は悪いことをしている。けれどなぜか、心から応援している自分がいるんだよなぁ。
そして彼女達と同じように、必死に何かから逃れようとしている自分もいる。
こんな気持ち、なかなかない。
最後にこの4人の女性は警察に追い詰められる。
そして生き残るのはストーニーだけ。
なぜ彼女だけが?彼女がお金を過信していなかったからか?
でもそれは、きっとみんな同じだと思う。
お金、友情、愛情、環境、人種…いろんなものがぐるぐるまわっている。
衝撃的な映画だった。
ストーニー:自由を?
キース:感じるよ
ストーニー:私は違う。”カゴの鳥”って感じ
キース:”カゴの鳥”か。それで?抜け出るために何を?将来のプランは?五年後の自分を?
ストーニー:さぁね
キース:そこだよ。僕たち黒人は将来を考えようとしない自分の将来を考えたことは?
ストーニー:自分と弟のために必死で働いたわ
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