『クラッシュ』は「衝突」の意味。
この映画ではなんというか、体とか心だけじゃなくて、人の運命までもクラッシュしているような気がする。
人種とか階層とか職業の問題が絡みあって、人がぶつかり合う。
渋滞に車が突っ込んで、次から次へと衝突していくみたいに。
憎しみは憎しみを呼ぶっていうかんじで、どこまでも絶望的なくらい。
人間って混沌とした世界に生きている感じがするけど、
多分そうじゃなくて、何か大きなバランスの中で生きているんだろうな、と思った。
けれど時々、愛が奇跡を起こしてくれる。
それはバランスを崩しはしないけど、何か力があるんだと思う。
それから、
やっぱり人間っておもしろい。
うん。
人間って怖いけど、
でも、すごくすごくすごくすごくすごく愛しい!!
+メモ+
白人スタッフ:ジャマールは話し方を習っているのか?
白人のわたしが言うのも変な話だが―最近話し方が黒人らしくない
黒人演出家:気づかなかったよ
白人スタッフ:”んな話 するんじゃねぇ”と言うところを―”そんな話するな”って
白人警官:あんたみたいな女に有能な白人の男たちが職を奪われているんだ
黒人アドバイザー:お帰りください
・・・・・
白人警官:俺を嫌うのはいいさ
だが親父が不憫だ
清掃員として働いた金で会社を始めた
23人の従業員は全員黒人で平等に給料を払っていた
30年間彼らと一緒にゴミを運んだんだ
だが少数民族の雇用主を優先する法律ができて―一夜にしてすべてを失った
会社も家も妻も
だが恨み言は言わない
この記事にトラックバックする