ムンクの作品には、4つのテーマがあるそうです。
・愛の芽生え
・愛の開花と移ろい
・生の不安
・死
小さい頃にお母さんとお姉さんを亡くした彼には、特に生死とそれに対する恐怖という問題は宿命的なテーマだったようです。
考えてみれば、この4つのテーマだけでも、単体ではなく全体の作品となりそうです、交響曲のような。
彼は、生まれ、愛し、死んでいくという物語の中で生まれる、魂の悲痛ともいえるような「叫び」を、汲み取っていったのかも。
*メモ*
『メランコリー、ラウラ』
妹は鬱病でした。
真っ赤なテーブルが脳の断面のようでぐろすぎ。
妹の空虚な瞳にぞくっとした。黒くて深い。どこまでも瞳の奥に堕ちていきそう・・
『橋の上の女性たち』
ムンクの右目の血管が破れてしまったときに描いた絵。
視力が減っているはずなのに、まぶしいくらい色彩が鮮やか。
視力が少ないからか・・・?人間の目は不思議だ。
『メタボリズム』
絵の上下木の額が埋め込まれている。
そこに刻まれているのは、上はオスロの街、
下は骸骨。
骸骨の養分を吸い取るように真ん中には太い木が生えて、街に続いている。
左右にはアダムとエヴァ。
メタボリズムは、生物学的には新陳代謝のこと。
『生命のダンス』
男女が踊っている。
男女が、お互いを吸い込むように、近寄っている。
溶け合うように、肌色が重なっている・・
『裸の男女』
女性の、微笑んでいるような、嘆いているような顔が印象的だった。
裸で赤のベッドに正座して、目を閉じてちょっと上を向いている。
彼女の腰に優しく手をかけている男性は彼女を見守るように隣に坐っている。
彼らには優しい淡い日差しがさしているように見える。
何があったのだろう、彼女たちには。でもとても暖かい。
すがすがしい。やっぱりムンクは、こんな優しい絵も描くんだ!!!
元気ですか^^?
寒中お見舞い申し上げます
mike*さんへ
暑中お見舞い申し上げます!
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