でも去年は違った。 2005年の9月11日、わたしは1人、イギリスのヒースロー空港にいた。
8月にはロンドンで2回テロがあった。
そのときばかりは本当に自分の身の安全を考えた。
テロの恐怖というものを始めて身近に思った。すごく・・・・怖かった。
今日は日比谷のみゆき座で『ユナイテッド93』を観た。
無名の俳優をアドリブさせたことで有名な、9・11事件を描いた作品だ。
世界で起きることは全てわたしたちに関係していると思う。 テロもそうだ。
みんなの責任で起きた。けれど又、誰のせいでもないと思う。
わたしたちは歴史の目撃者として、この事件のことを知る義務があるんじゃないかと思う。
少なくとも何が起き、どういう人たちがどんな気持ちでそこにいたのかくらいは、知る必要があると思う。
そのためにこの映画は良いと思う。
素晴らしいと思ったのは、容疑者を完全に悪者に仕立ててはいないこと。
多くの映画は白と黒を分けたがるけれど実際はそうじゃない。
容疑者には容疑者なりの感情がある。
それを理解しない限り、平和の一歩さえふみだすことはできない。
是非観てください。
言葉にならない感情でいっぱいになるけれど、きっと何か解ると思う。
これを娯楽としてじゃなくて、貴方の記憶の一部として観てほしい。
関連ページ
アメリカ同時多発テロ事件(Wikipedia)
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