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水織 -Today is the first day of the rest of your life.-

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負け犬の遠吠え/酒井順子

負け犬の遠吠え
負け犬の遠吠え

何かと話題になったこの本、今更ながら読んでみました。毒舌を超えた毒舌で論じています。

始めは、本当にただの遠吠えじゃん!!と、若干の怒りをこめて読んでたのですが、
だんだん言っていることは解る、って気がしてきました。

書き方は乱暴というか、文学っぽくはないけれど、客観的に分析していると思います。

そして又、頑張る女性への愛情も垣間見えたと思います。

もちろん勝ち負けで女性を区別する必要はないけれど、実際にそういう区別の中でみんな生きている、というのは事実。

負け犬たちが堂々と生きられる時代はもうちょっと先のようです。

というか、女性ではなく男性も変わるべきところがあるのではないか?という感じもしました。

女性に「オンナラシサ」なんて幻想をを求めるのは、時代遅れ・・・

をいう傾向にも関わらず、現実はやっぱりそういう期待に満ちています。

負け犬の戦いはまだまだ続きそうです。

本の引用は以下の通り。

拍手[0回]

*引用*

P7
負け犬とは・・・

狭義的には、未婚、子ナシ、30代以上の女性のことを示します。

P8
勝ち犬とは・・・

負け犬のカテゴリーに入らない女性の意。いわゆる普通に結婚して子供を産んでいる人達のことです。

p9
ではなぜ負け犬は「負け」ていると看做されるのか。・・・というと、”何を生産しているか”の違い、という問題に行き着くと私は思います。

P12
とはいっても、人間を勝ち負けで二分することが本当は不可能である事は、私も知っているのです。が、そこを無理やりにでも分けてしまうと単純に面白い、と言うのもまた事実。 

P21
「面白いことより、将来的に得なこと」
と考えるのが本来の勝ち犬、
「将来のことはよくわからないから、今面白いことを」
と考えるのが、未来の負け犬。

P46
大学時代、とある雑誌において、「30歳成人説」という特集がなされていたことを記憶しています。明治時代の平均寿命は40代前半、とはいえ乳児死亡率も今よりはグッと高かったから、まともに大人になった人の寿命は50歳ぐらいだったのであろう。
対して現代の平均寿命は掛け値なしで80歳を超えている。
50歳と80歳が相応するとなると、20歳に相応するのは30歳過ぎとなる・・・
ということで、「30歳成人説」。

・・・・・時は流れて、今。35歳となった私は思うのです。
今や『30歳成人説』では通用しなくなってきている。
厳密を期するのであれば、『35歳成人説』の世となっているのではないか・・・、と。

P58
まず、統計的に理解できることは、高学歴の女子と低学歴の男子が余っている、という事です。

・・・・なぜこのような現象が起こるのかと言うと、伝統的に日本の男性は、自分よりいろいろな意味で『低』な女性を好むからだとされております。
これを専門用語では低方婚と言うらしいのですが、学歴、収入、身長といった条件が、例えばほんの少し出会っても自分より『低』である女性と一緒にいるほうが、男性は安心する。
逆もまた真ということで、自分よりも『高』な男性を、女性は好む。

P63
負け犬は都会の生き物です。
統計で見ても、男女共に負け犬率が圧倒的に高いのは、やはり東京。以下、京都、福岡、大阪と都市部が続いている。


関連サイト:

『負け犬の遠吠え』が書かれた理由

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mizusiki
性別:
女性
職業:
戦え!サラリーウーマン
自己紹介:
出来損ないの人間に生まれてから日々成長しています。
好きなことばはインディアンの言葉、
today is a good day for die.
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