メインとなっているのはアメリカ・フィラデルフィア市に現存する「松風荘」に寄贈されることになっている襖絵です。
梅松色(みるいろ)っぽい背景に描かれているのは、白い滝。
この滝が、異なるアングルで描かれ、いくつかの襖絵になっています。
この滝って、どれくらいの大きさなのだろうと考えた。
絵には滝しか描かれていないから、その大きさがちっともわかんない。
人間が米粒に見えるほど大きいのかな。それとも修行僧が修行に使う滝の一部かな。
水面に落ちていく水の流れが、いつのまにか全部一つになって、背景との境界線を曖昧にしている。そしてその流れから、新しい水の粒が誕生する。
そっか、水って、こんな風にもなるのか・・と、水好きのmizusikiは思ったのでした。
同じように滝の絵、『フォーリング・カラーズ』という作品もある。こちらは、すごく鮮やかな滝。
じっと見ていると、不思議な現象が・・目が、焦点がずれてくるような気がしてきた。
ぼうっとした感じだからかもしれないけど、そのうちにその滝の流れに吸い込まれて一緒にわたしも落ちていく感じがした。
いっちゃったか???
他に印象に残ったのは『G市の記憶』。
街が変なになっちゃっている。でもなんとなく解る。
わたしの特定の思い出には、必ず特定の音楽がついてくるのと同じように、
特定の場所には特定のイメージがあるのだと思う。
ビルの上にのっかったような無機質物が、すごく怖い。
あと、『夜景』。
月の光に対抗するように、ビルの狭間から地上の光が漏れている。
絶妙な構造だな、と素人ながらに思った。まんまるの月が綺麗だったなー。
美術館を出た後は、千鳥が淵の歴史街道?を歩いていった。
なぜかたくさんの雀が一本の木に集まって、も~~~~~~~のすごくうるさかった!!!
ピーチクパーチク。井戸端会議してたのかな?
でもわたしが通り過ぎようとした瞬間急に静かになって、すぐにまたおしゃべりしだした。
なんだぁ?
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